塗装の種類
下塗り塗料
錆止め,シーラー,フィラー,サーフなどが多岐にわたり、防錆性や密着性、建物の保護機能などを付与します。
塗装する建物の材質や劣化状況、環境(建物立地や用途など)によって最適な塗料を選定致します。
上塗り塗料
樹脂について
上塗り塗料は樹脂のタイプによって大きく性能が異なります。
下記が代表的な種類です。
塗料の種類 |
期待耐用年数 ※1 |
塗料の特徴 |
合成樹脂調合 ペイント |
3~5年 |
従来最も多用されてきた塗料です。もっとも安価です。 |
アクリル塗料 |
5年程度 |
比較的安価な塗料です。大きな建物の外壁や日の当たり にくい天井、内部の塗装などに多く用いられます。 |
ウレタン塗料 |
7年程度 |
溶剤系のタイプはトタンなどの鉄部に多く用いられています。密着が良く、下塗りや中塗りなどでも用いられています。 |
シリコン塗料 |
10年程度 |
現在住宅などの外壁に最も多く用いられている塗料です。値段と性能のバランスが最も良いとされています。 |
フッ素樹脂塗料 |
15年程度 |
塗料に用いられる樹脂において結合力が強く最も高耐久な塗料です。住宅でも多く用いられるようになってきました。 |
無機系塗料 |
15~20年程度 |
フッ素樹脂以上の耐久性が期待されています。 半永久とされるガラスやセラミックの技術を用いたタイプの塗料です。 |
※1 期待耐用年数:次の塗替え時の目安 *参考値
付加的な機能を持つ塗料
外壁塗装の目的でもある保護するという役割に加え、プラスαの機能を持つ塗料があります。セルフクリーニング効果のある光触媒塗料やナノテク塗料、多様なテクスチャを表現できる意匠性の高い塗料、省エネ効果のある遮熱系塗料など、その機能は様々です。
光触媒塗料
原料に使われている酸化チタンが紫外線に接触することで、汚染物質が分解され、超親水により水が汚れの下に入り込み、汚染物質を洗い流す効果があります。外壁塗装に光触媒塗料を使用した場合、太陽光と雨水の力で外壁を洗浄してくれるセルフクリーニング効果が得られます。
ナノテク塗料
ナノテクノロジーと呼ばれる技術を駆使して開発された塗料です。光触媒塗料と同様、雨水で汚れを洗い流すセルフクリーニング機能があります。
装飾塗材
意匠性豊かで施工自由度の高い塗材です。デザインローラー、吹付け、左官コテ、刷毛などによる幅広い施工方法が可能で、骨材の入れ方や施工道具によって多彩なデザインが表現できます。
遮熱塗料
外壁に遮熱塗料を塗るだけで、冷暖房などの光熱費削減に繋がる省エネ塗料として注目されています。遮熱塗料は、シリコンやフッ素塗料に遮熱効果が付加されたものとなりますので、従来のシリコン、フッ素塗料より高価なものとなりますが、長期的な費用対効果を考えるとお得になる場合があります。遮熱系塗料は、メーカーによって遮熱のメカニズムが違いますので、効果、費用に違いがあります。